東京で「家賃3万円以下」は可能?物件の探し方と注意点|家賃3万以下ってどんな印象??

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「東京の家賃は高い」というイメージが根強い一方、探し方や条件次第で家賃3万円以下の物件を見つけることも決して不可能ではありません。もちろんエリアや築年数、物件の形態に制約はありますが、地方と同じかそれ以下の家賃で東京を楽しんでいる人も。

今回は、家賃3万円以下の物件を探す具体的な地域や駅を挙げながら、格安暮らしのコツを解説します。


そもそも家賃3万円台以下はどうやって見つけるの?

■ 築古・駅から遠い物件が狙い目

東京23区内でも「築30年以上木造」「駅徒歩15分以上」「シャワーのみ」などの条件を許容できるなら、家賃3万円を切る物件を見つけられる可能性大。不動産サイトで「家賃上限3万円」で検索してみると、意外にもいくつか候補が出てきます。部屋まるというサイト→https://www.jonan73.jp/では賃料6万以下の物件のみを探すことができます。

■ シェアハウスや下宿タイプ

家具付きで光熱費込みのシェアハウスなら、月3万円台のプランも珍しくありません。個室が狭め、共用部が多い点に抵抗がなければ、最初の上京費用を圧倒的に抑えられます。


家賃3万円以下のエリア・駅を紹介

■ 足立区「竹ノ塚」駅周辺

東武スカイツリーラインで北千住まで約15分、浅草や上野方面へもアクセスしやすいエリア。駅徒歩20分前後・築40年クラスのアパートなら、月2.8万円~3万円台の物件が時折見つかります。

  • メリット: 北千住や上野まで乗り換えなし。買い物施設も充実。
  • デメリット: 駅から遠い、ユニットバスや風呂無し物件が多い。

■ 葛飾区「金町」駅・「亀有」駅周辺

常磐線や千代田線沿いで、都心に出やすい割に下町感が残るエリア。築古のワンルームや木造アパートで3万円前後の部屋が出ることがある。

  • メリット: 商店街やスーパーが充実しており、家賃水準が23区にしては低め。
  • デメリット: 駅徒歩15分以上の場合、夜道が暗いこともあるため防犯対策は必須。

■ 多摩地区「拝島」「羽村」駅周辺

都心からやや離れる多摩エリアでも、青梅線沿いは家賃相場が大幅に安め。駅から遠めの物件だと2万円台後半〜3万円台前半が見つかることも。

  • メリット: 自然が多く落ち着いた環境。東京駅方面まで約1時間〜1時間半で通勤可能。
  • デメリット: 電車本数が少なめで、都内中心部への移動時間が長い。

東京の安い物件には落とし穴も?実際に確認すべきポイントと注意点

「家賃が安い?」と思ったら必ず不動産屋に聞くこと

■ 1階や飲食店が隣接しているか

家賃が安い理由として多いのが1階かつ飲食店併設のパターン。飲食店が1階にある場合、ゴキブリなどの害虫が出やすい。夜中まで騒音や酔客の声が気になるなどが理由で、敬遠されがち。そのためオーナーが家賃を下げてでも入居者を探していることがあります。虫が苦手な方、騒音がストレスな方は要注意です。

■ 長期間空き部屋の理由は?

「この部屋、どれくらい空いてますか?」と不動産屋さんに聞いてみるのは鉄則。何かしらの良くない点(騒音、日当たり、セキュリティなど)があるからこそ、家賃を大幅に下げてでも入居者を募っている可能性があります。不動産屋がきちんと理由を明かしてくれるかどうかも、信頼度を測る目安です。

■ 隣接した建物との距離や大通り・線路の有無

建物同士の間隔が狭いと、ベランダを開けると目の前が隣の窓…ということも。こうした理由でプライバシーが確保しにくく、家賃を下げているケースがあるので、内覧時に必ず周辺をチェックしましょう。また、大通り沿いや線路沿いだと騒音に悩まされやすい点も頭に入れておく必要があります。

■ 駅までの道環境

「閑静な住宅街」と書かれているからといって安全とは限りません。人通りが少なく夜道が暗い、スーパーやコンビニが全くない、バスが通っていないなど、生活してみてから気付く不便が多数あることも。また、徒歩15分以上かかると毎日の通勤・買い物がきついので、事前にしっかり確認を。

■ 大家さんが近くに住んでいるか

安い物件のなかには、1階が大家さん宅、2階が賃貸という形態も。女性の一人暮らしの場合は「防犯面で安心」という利点もありますが、干渉されやすい・プライバシーに気を遣う必要があるなどのデメリットもあるため、人によってはストレスになることも多いです。


「事故物件」や築古ならさらに安い?

■ 事故物件は半額など破格の家賃設定

自殺や事件などがあった物件(いわゆる事故物件)では、家賃が相場の半額程度になるケースも。ただし、物件情報に「事故物件」と明記される期間には法律の制限があり、一定年数を過ぎると説明義務がなくなるのがポイント。十分に説明されないまま契約してしまうリスクがあります。

■ 築古・木造で音や害虫のリスク

築古や木造アパートは安い反面、隣の生活音が響きやすい害虫が侵入しやすいなどトラブルが発生しやすい面も。ほとんど家にいない人や昼夜逆転生活の人なら「家賃の安さを最優先でOK」かもしれませんが、防音や清潔感を重視したい人には向かないことも多いです。


遠方で内覧できないなら写真・動画の追加をリクエスト

内覧が困難な場合は、不動産屋に日中の写真や動画を撮ってもらい、日当たりや周囲の建物の様子を確認するのがおすすめ。最近はオンライン内見を対応している不動産屋も増えているので、周りの生活環境まで映してもらうと安心度が大きく変わります。


安いけど後悔しない?知っておきたい実例

  • 1階飲食店+駅徒歩1分
    夜通しの騒音や虫の問題はあるが、駅が目の前なので通勤が楽。家賃も相場より1~2万円安い例が多い。
  • 築40年・風呂なし物件
    風呂を近隣の銭湯で済ませるなら家賃3万円以下に抑えられることも。多少の不便さは割り切って生活するスタイルが向いている人には良いかもしれない。
  • 線路沿い+大家さんが近所
    騒音と大家さんへの配慮は必須だが、家賃が安い。特に騒音が夜勤勤務と合致するなら気にならないケースもある。

結論:「安さ」を優先するときほどチェックは厳しく!

確かに「東京で家賃3万円以下」は夢物語ではありません。ゴキブリの出やすさ、騒音、立地の不便さなど、裏に理由がある物件を把握したうえで、納得して住むことが大切。安さゆえのメリットとデメリットを理解し、後悔しない物件選びをしましょう。

  • 大家さんの居住状況や長期空きの理由は必ず確認
  • 駅からの道や建物同士の距離などは地図&航空写真でもチェック
  • 事故物件や築古はリスクとトレードオフ

徹底したリサーチと割り切れる心構えがあれば、圧倒的に安い家賃で東京ライフを満喫することも十分可能です。


【参考】

  • スーモ・HOME’Sなどの不動産サイトでの家賃検索結果
    https://suumo.jp/ / https://www.homes.co.jp/
    (「家賃3万円以下」「東京」などの条件で実際に検索すると、築古物件・シェアハウス・駅徒歩15分以上などでヒット多数)
  • 東京都都市整備局「住まいの実態」
    https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/
    (エリア別家賃水準データを参照:下町・郊外で家賃が安い傾向を確認できる)
  • 各シェアハウス運営会社の公式サイト
    (家具付き個室3万円台などのプランが一定数見られ、検索・比較すると多彩な選択肢が存在する)

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