インボイスって何のこと?

ニュースや会社の会議などで「インボイス制度が始まった」と聞いたことはありませんか?
そもそもインボイスって何?
なぜそんなに大事なの?
自分に関係あるの?
そう思った方も多いはず。
インボイス(適格請求書)とは、消費税を正しく計算するための“証拠”になる書類のことです。
誰が関係するの?何のための制度?
登場人物は3人だけ。下の表をご覧ください。
登場人物 | 役割 |
---|---|
お店や企業(売る人) | 商品・サービスを売るときに「インボイス(請求書)」を発行する |
取引先やお客さん(買う人) | インボイスを受け取り、仕入れ税額控除の証拠に使う |
税務署 | インボイスをもとに、消費税のやり取りを確認・調査する |
この制度によって、
・どの取引で
・誰がどれだけの消費税を預かり
・いくら税務署に納めたか
が、書類で“見える化”されるようになります。
インボイス制度がないとどうなる?
消費税は、最終的には「消費者が払うお金」ですが、会社間の取引では「預かって→差し引いて→納税」する仕組みです。
ただし、これまでのやり方だと、
✅「本当に消費税を預かったのか?」
✅「請求書に消費税って書いてあったっけ?」
…と、税務署側でも確認がしにくかったのです。
インボイス制度がはじまって、何が変わる?
・「適格請求書発行事業者」として登録された事業者しか、インボイスを発行できません
・仕入れ税額控除(払った消費税を引く)には、インボイスの保存が必要になります
つまり、企業は「インボイスを発行できる相手かどうか」を気にするようになり、未登録の個人事業主・フリーランスとの取引が減る可能性も出てきました。
フリーランス・副業の人は注意!
例えば、副業でWeb制作やデザイン、ライティングなどを請け負っている方。
もし「インボイス登録していない」と、
取引先から「うちとは取引できません」と言われたり
「報酬を税込じゃなく、税抜で支払います」と言われることもあります
つまり、「実質的な減収」になるケースもあるということです。
まとめ|インボイス制度とは「消費税のやりとりを透明にする仕組み」
ポイント | 内容 |
---|---|
インボイスとは? | 正確な消費税を証明する請求書のこと |
なぜ必要? | 税務署が取引と納税額を正しく把握するため |
だれに影響? | お店・企業・フリーランス・副業ワーカー・会社員も間接的に関係あり |
どうする? | 事業者は「登録」&「正しいインボイス発行」 個人は「受け取る・保存」 |
📝社会人として最低限これだけ知っておこう!
「インボイス」はただの請求書ではない。登録事業者だけが発行できる特別なもの
今後、「この人、インボイス発行できますか?」と聞かれる場面が増えるかも
自分が発行側か、受け取る側か、意識しておこう
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