給料も良く、大手企業で安定した生活を送っているはずなのに「このままでいいのかな…？」「家族も老いて地元に戻ったほうがいいのかな…？」そんな葛藤を抱える方も多いのではと思います。
今回は、上京したが今後を迷っている方に向けて、地元へのUターン転職を考えるうえで大切なポイントをご紹介します。人生100年時代。東京で過ごすか地元に帰るかは大きな分岐点です。
この記事が今後の人生を考えるうえでの参考になればと思います。
給料が満足でも「仲間がいない」孤独感を感じる
仕事は給料だけではないとよく言われますが、まさにこの悩みが当てはまります。年が近い同僚がいない、同年代との飲み会や遊びがないと、日常的にモチベーションが下がりがち。
趣味に没頭していても、やはり人との繋がりを求めるタイプには物足りなさを感じるケースが多いです。大企業・工業系の職場だと、部署によっては年齢層が偏ることも珍しくなく、新規採用が少ない年代に当たると数年待っても同期や年の近い仲間が入らない可能性もあります。「あと○年待てば環境が変わるかも…」という期待が裏切られると、孤立感はますます募りがちです。
地元に戻るメリットとデメリット
地方へのUターンを考えると、家族や友人がそばにいる安心感、地元ならではのコミュニティが得られるという大きなメリットがあります。一方、現実的な課題としては「不景気で求人が少ない」「給与水準が低い」などの問題が避けられません。せっかく大手企業で積み上げた年収がガクッと下がる可能性は高く、それを受け入れられるかが大きなポイントです。
また、一度地元に戻った後、「やっぱり元の大手企業に復帰したい」と思っても簡単には戻れない場合が多いため、後悔しないように転職先や賃金相場をしっかりと調べる必要があります。
「仕事のやりがい」と「生活の充実度」を同時に考える
20代の女性なら、今はキャリア形成の大事な時期。それゆえ、会社のネームバリューや給料が魅力なのは間違いありません。ですが、同僚や友人との繋がりで得られる充実感が大きいなら、給与が多少下がっても人間関係が活発な環境のほうが幸せかもしれません。
地元に帰らなくても、“趣味仲間をSNSやコミュニティで作る”など、今の土地で新しい人間関係を築く方法もあります。住んでいる市区町村の交流イベントや、社会人サークル、オンラインで知り合った同世代とのオフ会など、積極的に行動を起こして職場以外で仲間を見つけるのも選択肢です。
どちらを選んでも後悔しないためのヒント
- 試しに長期休暇を増やしてみる
年休や有給を利用し、地元で過ごす日数を増やしてみる。実際に何日間か滞在してみて「ここでずっと暮らすイメージが湧くか」「やっぱり都会の生活が恋しくなるか」などを体感的に確認することで、気持ちが整理しやすい。 - 地元企業の求人やリモートワーク可能な職種をリサーチ
もし地元へ移住するなら、リモートワークや在宅勤務が許可されている職種・企業も増えているので、大手企業と同等レベルの待遇が得られる場合も。ハローワークのUターン支援窓口や民間のUターン転職エージェントを活用し、自分のスキルにマッチする求人がどの程度あるのかを把握してみる。 - 異動願いを出してみる
大手企業なら、地元支社・工場への異動が可能なケースも。直属の上司や人事に、異動希望を伝える方法も意外と見逃せません。ただし、部署やタイミング次第で簡単には通らないことも多いので、期待しすぎず可能性を探る。 - 同年代が多い職場への社内転属を交渉
同じ会社でも、本社や別部署に若いメンバーが多い可能性があります。完全なUターン転職より、社内異動で環境を変えるほうが年収やキャリアを維持しやすい場合もある。
社会人として「大変なのが普通」ではない
「どんな仕事も大変だし、我慢すべき」という声は根強いですが、モチベーションをあげてくれる仲間や環境があるかどうかは非常に大切です。20代でキャリアを積んでいるからこそ、自分の気持ちに素直になり、どんな人生を描きたいのかを定期的に見直すのが大切。人によっては、あえてリスクを取って地元へ戻る道もあれば、環境を変えられないなら趣味やコミュニティで人脈を作る道もあります。
自分が本当に望む働き方・暮らし方を考える
給与・企業規模・安定性—いずれも重要ですが、心の充実や仲間との繋がりも長い社会人生活においては大切。地元に帰るメリットとデメリットを洗い出し、今の会社でも部署異動や趣味の充実で改善できないか見極めるのがおすすめです。今後のキャリアをどう築きたいのか、家族や友人ともよく相談してみましょう。
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