地方から東京などの都市部へ移り住むことを検討している方にとって、まず悩むのが「仕事先を先に決めるべきか? それとも移住先を先に決めるべきか?」という問題。どちらから動いたらスムーズに進むのか、迷いますよね。
そこで今回は、「仕事先を決めてから上京する」「移住先を決めてから上京する」それぞれのメリットとデメリットをまとめました。ぜひ参考にして、自分に合った進め方を選んでください。
1. 仕事先を先に決める場合

メリット
(1) 経済的に安心
仕事(収入源)が確保できていると、家賃や生活費の支払いが計算しやすくなります。特に初期費用が重なる上京では、就職が決まっていることで心に余裕をもって生活できるでしょう。
(2) 職場に合わせた住居選びができる
仕事が決まっていれば、勤務地からの通勤時間や沿線を考慮した住まい探しが可能です。「通勤ラッシュを避けたい」「家賃を抑えたいから少し離れたエリアにする」など、職場との距離をベースに検討できるのは大きな利点といえます。
(3) 企業からのサポートが得られる場合も
企業によっては、借上社宅制度や住宅手当など支援制度が整っている場合があります。先に内定を取っておくと、これらの制度を活用して費用を抑えられるかもしれません。
デメリット
(1) 上京前の面接・下見が大変
遠方からの就職活動になるので、東京での面接に行くための交通費や宿泊費がかさみます。複数回の面接が必要になった場合は負担が大きくなるでしょう。また、引っ越し先の内見も気軽に行けず、納得のいく物件に入れない可能性も高いです。
(2) 引っ越しタイミングに制約が出る
仕事の開始日が決まっていると、引っ越しのスケジュールに余裕がない場合があります。短期間で物件を探したり、初期費用を準備したりしなければならないため、バタバタしがちです。この場合、3~4月の引っ越し繁忙期はできる限り避けたほうがいいでしょう。
2. 移住先を先に決める場合

メリット
(1) 上京後の就活がしやすい
先に住む場所を確保しておけば、東京での転職活動や面接がスムーズです。日程調整や企業訪問、企業研究などが落ち着いてできるので、よりじっくり就職先を選べるでしょう。
(2) 生活基盤を整えてから仕事探し
住居やインフラ(公共料金の契約・住所変更など)を先に整えてしまえば、「安定した生活基盤」のもとで就活に集中できます。精神的な負担も軽減されるため、余裕をもって仕事探しを進めやすいです。
(3) 物件を実際に見てから決められる
上京してすぐに賃貸を探す場合、内見に行きやすいというメリットがあります。地方在住のままだとネット情報や代理人任せになりがちですが、実際の周辺環境や物件の雰囲気を確認しやすいでしょう。
デメリット
(1) 収入がない状態での生活費・家賃負担
先に住居を契約すると、家賃や生活費が先行して出ていくことになります。仕事がまだ決まっていないと、貯金が一気に減るリスクがあり不安定になりやすいです。また、退職後に引っ越しをしてから転職活動を始めても中々決まらない場合も。その場合、空白期間が長くなりさらに転職しにくくなる可能性もあるので注意です。
(2) 場所選びに失敗する可能性
仕事がまだ決まっていないため、どのエリアが通いやすいのかが分からないまま物件を決めることになります。後から「やっぱり勤務地が遠すぎた」「職場と逆方向の沿線だった」と後悔するケースも。
3. どちらを優先すべきかの判断基準
(1) お金の余裕があるか
- 貯金が十分ある → 住居先を先に決めて、ゆっくり就活する方が余裕をもって転職できる。
- 貯金が少ない → 賃貸の審査が通らない場合もあるので、派遣や契約社員など就職先を先に決めて、家賃や初期費用の負担を安定させるほうが安心。
(2) 仕事の種類や業界の特性
- 募集が多い職種・時期 → 先に上京してからでも就職先が見つかりやすいケースあり。
- 専門職や内定後すぐに就業開始が多い職種 → 仕事優先で決めておくとタイミングを逃さない。
(3) 自分の性格やリスク許容度
- 安定志向 → まずは仕事先を確保して、収入の目処を立ててから引っ越す。
- 身軽に動けるタイプ → とりあえず住居を押さえて、現地でじっくり職探しをする。
(4) 家賃補助や企業の制度があるか
- もし上京支援制度や住宅手当がある企業なら、仕事を先に決めることで経済的メリットが大きくなるかもしれません。一方、そういったサポートが特にない場合は、住居先を先に見つけてしまうのも手です。
4. 上京転職を成功させるためのポイント
(1)転職エージェントや求人サイトの活用
転職活動を成功させるためには、転職エージェントや求人サイトを積極的に活用することがポイントです。地元にいながらでもオンライン面接を実施する企業が増えているため、効率的に東京での転職活動を進めることが可能です。
(2)短期賃貸やウィークリーマンションの利用
短期賃貸やウィークリーマンションを活用すれば、長期的な契約を結ぶ前に東京での生活を体験できます。一時的な住まいを拠点として、じっくり理想的な住居を探すことができるため、急な転職活動にも柔軟に対応できます。
(3)経済的・時間的余裕を持った計画
転職活動や引っ越しには意外な出費や時間がかかるものです。事前に必要な費用をしっかり準備し、スケジュールにも余裕を持たせて計画的に進めましょう。焦らず余裕を持つことが、転職成功への大きな鍵になります。
5. まとめ
「仕事先を先に決める」か「住居先を先に決める」かは、一長一短があります。結論としては、あなたの経済状況・職種の需要・性格などを総合的に考えて決めるのがベストです。
仕事先を先に決めると:
経済的な安心感があり、勤務場所に合わせた住居選びができる
ただし、上京前の面接やスケジュール調整が大変
住居先を先に決めると:
実際に下見しながら部屋探しができ、現地でゆっくり就活できる
しかし、収入なしで家賃を払うリスクがあり、勤務地と合わない可能性も
自分がどちらを重視するか、どのような働き方や生活スタイルを望むかを明確にしておくと、後悔なく上京を進められます。いずれにせよ、事前に情報収集をしっかり行い、なるべく早め早めの行動を心がけることが成功のカギです。
上京は人生の大きな転機だからこそ、不安もあると思いますが、しっかり準備をすればスムーズなスタートを切ることができます。あなたの上京が、より良い未来への一歩になるよう応援しています!
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